どうしても脇役で添え物のイメージの海苔。おにぎりの海苔、ざるそばにちょこんと散らしてある刻み海苔、桃屋の「ごはんですよ」の海苔。おつまみの韓国海苔。一週間に一度も海苔を食べないことも珍しくはありません。
そんな接点がうっすらな海苔は実は低カロリーでしかも食物繊維が豊富で腸活食品には超おススメです。
味付け海苔でない普通の海苔はそのものの味があまりなく色々な食品と合わせやすいです。一緒に取るようにすると、いつの間にか食物繊維が充分とれるのが最強の特徴です。知らないのはもったいない海苔の腸活パワーを紹介します。
海苔の食物繊維はごぼうのなんと6倍!
実は海苔の1/3は食物繊維です。100gで対比するとごぼうの6倍です!食物繊維には2種類あり不溶性食物繊維と水溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は水に溶けない食物繊維です。胃や腸で水分を吸収して膨らみ、便の量を増やして排泄を促進します。また腸を刺激して動きを活発にして便意を促す効果もあります。穀物、野菜、豆類、キノコ類に多く含まれます。
水溶性食物繊維は水に溶けてヌルヌルした食物繊維です。保水性が高く糖質の吸収を抑制し血糖値の上昇を防ぎます。また余分な脂質を吸着して排出してくれます。海苔の食物繊維はこの水溶性食物繊維です。海藻、果物、ナッツ類に多く含まれています。
理想的な食物繊維のバランスは不溶性食物繊維:水溶性食物繊維=2:1です。便が硬い時は水溶性食物繊維を、ゆる過ぎる時は不溶性食物繊維を多くとるよう意識するといいでしょう。
食物繊維のイメージは歯ごたえのある、筋のあるようなおもに野菜という不溶性食物繊維ばかりでした。不溶性食物繊維ばかりだと食物繊維を十分とっていても便秘になります。2種類の食物繊維をバランスよく取るのがポイントですね!
まだある海苔のうれしい栄養素
- ビタミンA ⇒ 目や皮膚の粘膜を健康に保つ、抵抗力
- ビタミンB ⇒ 代謝、細胞の再生、疲労回復、神経伝達物質やタンパク質の合成
- ビタミンC ⇒ 骨や腱の結合タンパク質コラーゲンを生成、抗酸化作用
- 鉄分 ⇒ 貧血予防
- カルシウム ⇒ 骨や歯の成分、神経興奮の抑制、血液凝固作用
- ヨード ⇒ 生理作用、タンパク質合成、脂質代謝
- EPA ⇒ 中性脂肪を減らす
- タンパク質 ⇒アルコール分解時に必須。
- タウリン ⇒ 悪玉コレステロールを減らす。肝臓の解毒作用の強化
- アミノ酸 ⇒ 3つのうまみ成分(グルタミン酸、イノシン酸、グァニル酸)が1つの食品に含まれているのは海苔だけです。
こんなにも栄養素があるなんてビックリですね。海苔に栄養なんてあるの?と思っていました。ごめんなさい。失礼しました。恐れ入りました。
意外にも海苔にタンパク質!タウリン!が含まれているなんて知らなかった!!!お酒のあてに海苔は脇役どころかいつも主役と絡む準主役級でしょう。お酒に海苔はマストですね。
もっと食べよう!超簡単、海苔レシピ
- 海苔トースト
食パンに海苔1帖ととろけるチーズorバター醤油でorマヨネーズで焼きます。 - スープの具にたっぷりと!
- 生海苔+お味噌汁、生海苔+納豆
海苔の旬は11月~3月です。焼きのりもいいけどスーパーに生海苔があったらぜひ試してみてください。 - おつまみ海苔
焼きのりを適当な大きさにちぎって、ゴマ油でいため塩をふってできあがり。 - パスタにもアリです
ゆで汁と刻んだ海苔とめんつゆでトロトロになるまで加熱します。コショウを効かせてパスタとからめます。 - 湿気た焼きのりは佃煮にしちゃおう
少なめの水で海苔をふやかしたら、醤油、砂糖などを加えて煮詰めましょう。
まとめ
海苔は主食のご飯、パン、パスタどれも合うので順応能力がとても高いです!低カロリー、ビタミンの宝庫、タンパク質とタウリンでお酒の大親友、その他栄養素ザクザクの海苔はもう食卓の隅には置けない存在です。
海苔の水溶性食物繊維は盲点ですね。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を2:1のバランスを意識して最大限に食物繊維の効果が発揮できるように海苔を普段の献立にもっと取り入れていきましょう。
ビタミンの宝庫