冷蔵庫の扉に牛乳パックのある家庭多いですね。成長期のお子さんのため切らせないようにしていたり、家族の好きな食事のメニューによく使うためだったり。でも牛乳飲むとお腹がゴロゴロして、お通じがゆるくなる人って意外に多いです。
実は牛乳と一口に言っても、よーくパッケージを見たら成分によって沢山種類があるんです。どれも白い不透明な液体で区別は見た目つきませんが中身はまったく違います。
今回は牛乳にちょっと詳しくなって牛乳の栄養素の良いところをバッチリ摂取できる選び方のコツをお伝えします。
知らなかった!?こんなにあるの牛乳の種類
生乳100%でも4種類
- (種類別)牛乳
生乳を加熱殺菌しただけのものです。季節によって牛乳の成分は変動するので表示は「〇%以上」というふうになります。 - (種類別)成分調整牛乳
生乳から水分、乳脂肪分、ミネラルなど一部を除いて成分を調整したものです。水分を一部除去することによって「牛乳」より成分が濃厚になることもあります。 - (種類別)低脂肪牛乳
乳脂肪分を一部除去し乳脂肪分を0.5%~1.5%以下にしたものです。 - (種類別)無脂肪牛乳
生乳から乳脂肪分をほとんど除去し、乳脂肪分0.5%未満にしたものです。
生乳+〇〇
我が家の牛乳はいつもどれだろう?その日のお買い得の牛乳だったりするから色々飲んでいるみたいです。
低脂肪牛乳と言っても、生乳100%からのものもあるし生乳に脱脂乳を加えた低脂肪タイプの牛乳もあります。生乳100%が加工乳より2~3割高い値段の違いも納得できますね。
チェックポイント1~殺菌方法
- 超高温瞬間殺菌(UHT) ←販売をされているほとんどの商品はコチラ
殺菌温度:120~130℃/殺菌時間:2~3秒
メリット
・大量生産向き
・生乳に細菌数が多くても原料乳として使用できる
・滅菌パックに入れればロングライフミルクとして常温で長期間保存可能
デメリット
・有用菌まで死滅させてしまう
・カルシウムやタンパク質が熱変性をおこし粘りがでる
・タンパク質が焦げることにより牛乳特有の臭みがでる
・活性酸素を分解するペルオキシターゼという酵素が失われる
・牛乳に含まれるビタミンの3割が失われる - 低温殺菌=パスチャライズド(LTLT)
殺菌温度:63~65℃/殺菌時間:30分
メリット
・有用菌を製品に残すことができる
・生乳本来の自然の甘みとコクが維持できる
デメリット
・殺菌時間が長いため効率性が低い
・生乳中に細菌が多いと原料乳として使用できない
・消費期限が短い
チェックポイント2~均質化(ホモジナイズ)
生乳中の脂肪球は様々な大きさをしています。生乳に圧力をかけることによって脂肪球を細かく砕き、脂肪球を小さく均等な大きさにします。生乳のままではクリームが上に浮いて層をつくります。
- 均質化(ホモジナイズド)すると←販売されている商品のほとんどはコチラ
メリット
・超高温殺菌を短時間で均一にできる
・一定の品質が保てるので対象生産や加工に向く
デメリット
・脂肪球に包まれていた乳糖がむき出しになるため乳糖不耐症の症状が出やすい
・細分化された脂肪が腸から吸収しアトピーなどの副作用になる場合がある
・元来の生乳の成分を壊しているため酸化が早い - ノンホモジナイズド=均質化しない
メリット
・より生乳に近い、濃厚な風味がある
・乳糖が脂肪球に包まれているため乳糖不耐症の人でもお腹を壊しにくい
・容器に入れて20分程振ると自家製バターができる
デメリット
・品質が不安定で扱いが難しく大量生産に不向き
・上部にクリームが集中するので濃度を均一化して使う時はよく振る
牛乳を飲むとゴロゴロするのはホモジナイズドにより日本人の体質が分解しにくい乳糖が脂肪球からむき出しになるからだったんですね。
まとめ
牛乳を選ぶのなら、
{生乳100% / (種類別)牛乳 / 低温殺菌=パスチャライズド /
ノンホモジナイズド=ノンホモ /}がおススメです。
ちなみにお値段は400円~です。今まで半分以下で安価に購入していたのが急に倍になるのは慣れないかもしれません。
しかしコストを下げて大量生産で生乳から何が失われるかがはっきりわかりました。冷蔵庫に常備する食品だからこそいいものを定番にしたいですね。
ノンホモでお腹ゴロゴロから解放されて、パスチャライズドで牛乳の有用菌を喪失させずにしっかり摂取して腸活しましょう。