「カロリーが高い」、「油は太る」からとやたらとオイル、油を避けたり、敬遠したりしてませんか?ノンオイル信仰してませんか?
脂質はタンパク質、糖質と同様に人の必須3大栄養素です。最近では糖質オフ、低脂肪がイコール健康の意味で使われ、なかには必要以上に制限して逆に不健康になる場合もあるので正しい知識が必要です。
脂質であるオイル、油の取り過ぎは肥満になるなどすでに知られてますが、不足するとビタミンが吸収されなくなったり、便秘、細胞膜やホルモンの材料不足、エネルギー不足、抵抗力不足、体温維持ができなくなります。
オイルは単純な量の問題ではありません。質が重要です!賢いオイルの取り方の効果が一番顕著なのが腸です。今回は健康の要である腸へのオイル効果に注目します。
腸にいい脂質、オイルを取り入れよう
脂質の主成分は脂肪酸で常温で固体の飽和脂肪酸と常温で液体の不飽和脂肪酸に分けれます。
飽和脂肪酸は酸化しにくく、不足すると血管がもろくなります。とり過ぎは心疾患、肥満、糖尿病を招く一因になります。
1、短鎖脂肪酸(酢、バター等)・・腸内発酵で生成される。ミネラル吸収に使われる
2、中鎖脂肪酸(ココナッツオイル等)すぐにエネルギーとなる。体に蓄積されにくい
3、長鎖脂肪酸(ラード、牛脂等)・・余分なものは体脂肪として蓄積される
不飽和脂肪酸は酸化しやすく特にオメガ3系脂肪酸は加熱料理には不向きです。
(オリーブオイル、アボカドオイル、アルガンオイル、椿オイル)
・・・腸の働きを活性化し便秘予防に効果があります。
(べに花油、コーン油、グレープシード油、ゴマ油)
・・・とり過ぎ注意でアレルギー疾患の悪化、動脈硬化発生のリスクが高いです。
3、オメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸=エゴマ油、アマニ油 EPA、DHA=青魚)
・・・血中の中性脂肪を減らす、血中予防、不整脈予防。不足すると皮膚炎、集中力低下があります。α‐リノレン酸のとり過ぎは前立腺がんのリスクを高めます。
中でもオレイン酸は不飽和脂肪酸の中でも酸化しにくく、小腸で消化吸収がされず大腸まで届きます。このとき酸が腸壁を刺激し腸のぜん動運動を促進させ、便は水分を保持して柔らかくなり、潤滑油にもなり便秘に効果的だといわれています。
オレイン酸を多く含み(約70%)、どこのスーパーでも手に入りやすい身近でお手軽なオリーブオイルをもっともおススメします!
腸美人になる賢いオリーブオイルの取り方
たくさんある脂質、オイルの中からもっとも効果的かつお手軽なオリーブオイルを選ぶことができました!・・・でもスーパーの棚にはオリーブオイルいっぱいありすぎてどれを選ぶかまた悩むので、賢い選び方を紹介しますね。
オリーブオイルの種類
IOC(国際オリーブオイル協会)で大きく2種類に区分されてます。
エキストラヴァージンオイル
・・・オリーブの実だけを原料とし、化学的な方法や高熱処理を行わず、他の性質の油を一切含んでないもの。
ピュアオリーブオイル
・・・品質にばらつきのあるオリーブオイルに香りづけにエクストラヴァージンオリーブオイルを混ぜて作られたもの。
腸美人になるにはエキストラヴァージンオイルを選びましょう。未精製で参加が少なく新鮮で、ポリフェノールの含有量が多く、抗酸化力も高いので断然こちらです。
オリーブオイルが効果を最大限に発揮できる取る時間帯は?
朝食前or夕食前1時間前です!食事前のスプーン1杯のオリーブオイルですね。食事と一緒だと腸に届く前にオリーブオイルが吸収されやすくなるからです。
オリーブオイルの1日の量は?
大さじ2~3杯です。何度か分けて取り入れましょう。
取るオリーブオイルは生?それとも加熱がいいの?
エクストラヴァージンオイルは加熱すると酸化が進んでしい、胃腸での吸収を促進してしまうともいわれてますので「生」で取り入れましょう。
もっとオリーブオイルを普段の食事に取り入れましょう
オリーブオイルが腸に届くように食前に取るようにお伝えしましたが、オリーブオイルは腸以外にも効果が多く普段の食事に積極的に取り入れる方法を紹介しますね。
その他の効果
積極的に食事にオリーブオイルを取り入れる
- パンにつけるバターやマーバリンの代わりにオリーブオイル
- スープや味噌汁にオリーブオイル
- 納豆にオリーブオイル
- 玄米にオリーブオイルにゴマ塩
- 炒め物、揚げ物などに使っていたサラダ油をすべてオリーブオイルに変える
まとめ
積極的にとりたい脂質と、出来るだけ控えたい脂質がわかりましたね。一概に脂質だからというだけで避けてはいけない必須栄養素なのです。脂質は自分自身が知識をもとにしっかり選んで、脂質をあなたの健康の味方にしちゃいましょう!