あなたのキッチンに眠っていませんか?張り切って料理やお菓子を作ったときに一度しか使わなかったスパイスが。
カレーやタンドリーチキンの時のターメリック、クミン、コリアンダー、カルダモン。麻婆豆腐の時の花椒(ホァジャオ)。ホットワインのシナモン、焼き菓子にナツメグ、ジンジャー等々が触れられないままひっそりありませんか?
香辛料として独特の味や香りを楽しむだけではもったいない!実はスパイス一つ一つに体への働きがあります。例えばジンジャーは生姜ですが、ご存知のように体を温める働きがあります。
今回は腸活にはぜひ活用していただきたい「ターメリック」をご紹介したいと思います。インド大陸の伝統医学のアーユルヴェーダでも広く使われ、日本でもウコンの名前で知られています。カレーのルウの色で意外と身近なものです。
ターメリックの効果
日本でいうウコンは主に春ウコン、秋ウコン、紫ウコンがあります。ターメリックに該当するのはクルクミンの含有率が高い秋ウコンです。
ターメリックの主成分はクルクミンという成分です。クルクミンには肝臓機能向上、抗酸化作用、胆汁分泌作用、胃の健康維持、消炎鎮痛、解毒など、優れた効果がありますが、今回は特に腸への働きに注目します。
- 小腸の壁をリラックスさせ、内容物を押し出す
- 便秘、膨満感、ガスが留まるのを改善
- 腸内環境や免疫のバランスを整える
- 大腸の粘膜の修復や再生
ターメリックの使い方
- ターメリックライス
ターメリックライスはその鮮やかな色と風味で肉料理、魚料理もちろん野菜料理にも合います。
材料)米、ターメリック小さじ0.5/米1合、バター大さじ0.5/米1合
米をといで通常の量の水で炊飯器にセット。炊飯器にターメリックを入れよく溶かす。炊飯器にバターを入れそのまま炊きます。 - パエリア
パエリアには高価なサフランの代わりにターメリックを使いましょう。別名インドサフランと呼ばれるのも納得です。炊きこむスープにターメリック適量溶かして色付けするだけでOK。 - チキンソテー、魚のムニエル、ナスの炒め物・・・メニュー無限です
ターメリック+黒コショウで効果20倍!ターメリックのクルクミンを黒コショウのピペリンが体内吸収率を高めます。乳がんの予防にもよいそうです。
簡単過ぎるので焼き物、炒め物にぜひ試してみましょう! - 人気のターメリックティー
温めた牛乳もしくは豆乳にターメリック小さじ0.5~1を入れます。お好みでシナモン、ジンジャー、はちみつを適量加えます。
眠気覚まし効果もあるので就寝前は避けましょう。健康志向の女優で知られるハリウッドのグウィネス・パルトロウは、ラテにターメリックをひとさじ入れて「黄金のミルク」として愛飲しているとのことです。 - スープにひと振り
特に風味が増してアクセントになり新たなバリエーションができます。
ターメッリクの注意点
長期的に過度な摂取をし続けると消化器官に不調をきたす可能性があります。ターメリックの摂取量の目安は1日3g程度です。スパイスとして料理にしようするならあまりこの量を上回ることはありませんが、サプリの場合は注意しましょう。
ターメリックを控えなければいけない人
子宮への刺激となるので妊娠中、授乳中、胃腸や肝臓に疾患のある方は控えましょう。
まとめ
キッチンを掃除するたびに、使わないスパイスの瓶をどうしようか悩んで、一度しか使ってないからと今後の予定もなく引き出しの奥にしまうのが常でした。
今回ターメリックで腸活でき、腕まくりをして作るような手の込んだメニューに使わなくてもいつものメニューにひと振り、小さじ一杯加えるだけで味のアクセントになり普段とは違った料理に簡単にできることで、スパイスの活躍の場が断然増えます。
ここに書かれている食材以外にも、いろいろひと振りしてみて独自の使い方を発見してみるのも面白いですね。
さあ、引き出しからスパイスを取り出して、使ってみましょう!