ユネスコ無形文化遺産にもなった健康食、地中海食!
2010年にユネスコ無形文化遺産に認定された地中海食。受け継がれる価値ある文化として認められたということですが、そもそも地中海食って何なのでしょう?
地中海というように、イタリア、スペイン、ギリシアなどの地中海周辺諸国の伝統的料理です。記憶能力および健康に対する良好な研究結果が繰り返し報告されています。文化遺産になるほどの健康食ってことですね!
実際、地中海周辺は北欧やヨーロッパ諸国と比べると虚血性心疾患が少ないことから、日本・アメリカ・フィンランド・オランダ・イタリア・ユーゴスラビア・ギリシアで世界七か国共同研究が行われました。
この研究の結果、近代の西洋的な食事よりも全死亡率、心血管疾患、がん死亡率、パーキンソン病、アルツハイマー病、子宮がん、糖尿病のリスクが低い。肥満、喘息、慢性関節リュウマチの症状の改善がみられました。
ここに並んでる病名、心疾患・がん・パーキンソン病・アルツハイマー病・糖尿病・肥満・喘息・リュウマチ・・・って現代人がかかる病気をほぼ網羅しているではありませんか!これは毎日の食生活に地中海食を上手に取り入れて沢山の病気を予防しない手はありませんね。
究極の健康食、地中海食とは?
食物をピラミッドの形体にたとえ最下層から頂上まで9層に分けます。
そのピラミッドを大きく3層にわけ毎日(Daily)食べるもの、週に数回(Weekly)食べるもの、月に数回(Monthly)食べるものに分けます。
ピラミッド下から4層を毎日(Daily)食べるものとして下から
・穀物
・季節の果物、野菜、ナッツ類、ハーブ・スパイス
・オリーブオイル
・チーズ、ヨーグルトなどの乳製品
上記4層から上の3層を週に数回(Weekly)食べるものとして
・魚介類
・鶏肉
・卵
最後にピラミッドの頂点までの2層を月に数回(Monthly)食べるものとして
・獣肉
・スイーツ
それ以外は
・食事と一緒に適量の赤ワインを飲む
・水をよく飲む
忘れちゃいけない、ピラミッドの下にあるベースにある生活習慣 も大切
地中海食はピラミッドだけでなくその下に土台として書かれていることがあります。
・毎日の身体活動
ジムに通うなど特別なことではなく、生活に必要な家事や通勤も大事な身体活動のチャンスです。厭わず活かすつもりで取り組むとこまめに動けそうです。
・誰かと一緒にorリラックスして食事をする
常に人に囲まれてる現代人は家族や気心知れた仲間とや一人が落ち着くのであれば一人でどちらにしろリラックスして食事するのが重要です。
まとめ
伝統的な地中海周辺の国々の料理ということで、具体的には1960年代を指しています。このころは経済発展を遂げて豊かになる前にあたり、料理の特徴としては
・手作り
・加工品が少ない
・高度な調理技術より素材を活かした簡単シンプル調理法
・デザートは果物を楽しむ
・穀物は全粒粉が多い(白い炭水化物より茶色い炭水化物)
・高価な獣肉は必然的に少なくなる
これらの特徴が結果的に現代人がかかる多くの病の原因から遠ざけることになりました。
・毎日オリーブオイルを使うので脂肪摂取量は少なくはありませんが、脂肪の内容の比率は飽和脂肪酸は少なく不飽和脂肪酸が多い。つまり質のいい脂肪が取れています。
飽和脂肪酸は常温で固まる性質があり、中性脂肪やコレステロールが増えますが、不飽和脂肪酸は常温で液体で中性脂肪やコレステロールを調整します。
・高価なので獣肉を頻繁に購入しないことや食後のデザートは果物にする習慣は結果的には飽和脂肪酸の摂取を少なくさせることになります。
これが無形文化遺産にもなった究極健康食、地中海食です。とても理にかなっていますね。家の冷蔵庫の中、食糧庫、普段の買い物カゴの食品がきれいな地中海食ピラミッドに近づけると健康にも近づいています。あなたの食品のピラミッドはいかがですか?